鹿ヶ谷を経た池袋にて平成十九年の晩秋、「http://secretservice.blog.shinobi.jp/」のプレゼントより開局中。
時間をケチケチすることで、ほんとうはべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとり認めようとはしませんでした。
でも、それをはっきり感じ始めていたのは、子供たちでした。というのは、子供と遊んでくれる時間のある大人が、もうひとりもいなくなってしまったからです。
けれど、時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。