鹿ヶ谷を経た池袋にて平成十九年の晩秋「http://secretservice.blog.shinobi.jp/」のプレゼントより開局中。[Bio/己]photon&shadow/律、[Pit/吾]buffer/貫、[Mio/我]spin/軸 はここでの【BPM】です。[備考]AIのアドバイスより「律の日」「貫の視点」「軸の記録」
2002年のテーマ「手」
わたくしどものようなメゾンとしては、手を褒め称えると自画自賛だといわれるで しょうか?
職人にとって、もちろん手は一番の道具です。
けれども手は単に肉体的作業に限りません。
手は精神的行動もするものです。
手の動きにはいろいろあり、
たとえば顔に向かってさしのべたり、何かを与えるときには開いたり、
あるいはまた額を撫でたり、小鳥の体を温めてやることもあります。
美を作り上げ、傑作を生み出したり、オーケストラを指揮するのも手です。
友情を伝えたり、あるいは伝わってきたりもします。
なんて素晴らしい交流方法でしょう。
大都会では、長いこと見られなかった光景がくりひろげられていました。子供たちは道路のまんなかで遊び、自動車でゆく人は車をとめて、それをニコニコとながめ、ときには車をおりていっしょに遊びました。あっちでもこっちでも人びとは足を止めてしたしげにことばをかわし、たがいのくらしをくわしくたずねあいました。仕事に出かける人も、いまでは窓辺のうつくしい花に目をとめたり、小鳥にパンくずを投げてやったりするゆとりがあります。お医者さんも、患者ひとりひとりにゆっくり時間をさいています。労働者も、できるだけ短時間にできるだけたくさん仕事をする必要などもうなくなったので、ゆったりと愛情をこめて働きます。みんなはなにをするにも、必要なだけ、そして好きなだけの時間をつかえます。いまではふたたび時間はたっぷりとあるようになったからです。